精出せば凍る間もなし水車

凍っていたブログの更新もようやく解けまして今日を迎えます。

ここ数日の心境と出来事を書き連ねようという意気が出てきたので、精出して書きます。

まずは、連雀亭での出演。
お客様が一名という、初めての経験をして、それでも逆に燃えたのがこの日でした。

ご一緒した兄さん方とは初めての顔合わせでしたが、楽屋の雰囲気も良く、
一名のお客様に演者三人で向かっていく感覚。
私は、最近よくかけていた「堀之内」をお喋りして、心から楽しく出来ました。

この充実感がとてつもなく大事なのです。
自己満足であっても。

続いて、味のれん。
この日はお客席に満員50名様。
他の演者とお席亭の力で、
コロナを吹き飛ばす勢いを肌で感じます。

名だたる先輩後輩の間に挟まれ、
「素人義太夫」。
このネタは、昨年にネタ下ろしをしていたものの出来がイマイチで、それきり手をつけることもなく放置していたネタでした。

しかしながら、墨亭での自分の勉強会のネタ選びする上で必要なネタで、
これを稽古しているうち、味のれんでかけてみようか、というささやかな気持ちの流れがありました。

落語はサゲが大事なのですが、そこを噛むという失態。そうなるには、それだけの理由があり、やはり稽古不足であったと反省。お客様の温かさに救われましたが実感としてはまだまだという感覚でした。

そうして迎えたのが本日の墨亭勉強会。

「素人義太夫」=「寝床」
でして、本来は素人義太夫は寝床の前半部で切った噺なので、寝床が本来の寸法となります。
味のれんのリベンジの意と、寝床としてはネタ下ろしでもあり、これもささやかな挑戦でした。

併せてネタ下ろしは「がまの油」。
師匠市馬に「まだまだだけどかけてみろ」との薫陶(?)を受け、思い切り喋ってみた次第です。
少数精鋭のお客様に盛り立てて頂き、
走り抜けた三席。
確かな充実感は、
お客様や席亭のフィードバックにより得られたものでした。

人は外的刺激に影響されるもので、
何かに挑戦すればそれなりの気づきも得られるもの。
ここ数日凍りつつあった色んなものも、
要因は心にあったわけです。

動けば何か反応がある。
感動とは書いて字の如く、心が感じて動く事。
感動する芸に至るには
それなりの動力・熱量が必要となります。

私、5月21日で二ツ目もまもなく二周年、
持ちネタのストックも切れてきた今だから起きる息切れも
新たなる呼吸のために一度吐き切って
また新たなる酸素を取り入れれば良いのではないかと
抽象的ではありますが色々と勉強になった数日でした。

いかにもこれ、二ツ目修業らしい気づきです、、、笑

5月へ向けて、大きく深呼吸、
といったところです!

柳亭市寿

落語協会 二ツ目